いいだ耳鼻咽喉科

2010年08月20日

鼻血・鼻出血は左右の鼻の中を分けている鼻中隔という壁の両脇からよく出ます。鼻の入り口から１cmくらいの所は血管が網の目状になっていて、ちょっとしたことで血管が切れやすくなっています。発見者の名前をとって「キーゼルバッハ部位」と呼ばれており、冷たい外気を吸い込んだときに空気を温めるため血管が網の目のように張りめぐらされ、また血管の壁が薄くできています。種々の鼻炎などで鼻をよくかんだり、ほじったりして出血してしまいます。正しい止血法を行えば数分で止血できます。大半がこのキーゼルバッハ部位からの出血ですが、ガンなどの腫瘍が隠れていたり全身的な病気が原因となることもあります。