声のかすれ② 声帯結節

2010年04月01日

声帯結節は声帯の前方1/3部位に両側にできることが多い疾患で、形は無茎性で白色の小腫瘤です。学童期の男児と成人女性に好発することが知られており、また学校教師や歌手・接客業などの職業に多く見られます。声の多用・誤用による声帯粘膜への刺激の持続が原因とされています。ペンを使いすぎて指にできる「ペンダコ」のようなものと考えてよいでしょう。初期には軟らかいのですが、刺激が持続すると硬く大きくなってしまいます。治療はまず声の衛生指導・音声訓練が重要です。硬く大きくなってしまった声帯結節は手術治療が必要ですが、声の衛生指導・音声訓練をしないと再発しやすいので注意が必要です。